入社10年目、庄内川の護岸工事で現場をまとめる永野さん。若手からベテランまで、性格も経験も違う職人たちの真ん中に立っています。

任される側から、任せる側へ

入社して数年は、先輩の背中を追いかけるばかりでした。図面を読み、材料を数え、段取りを組む——ひとつひとつを、失敗しながら覚えていきました。

転機は、初めて自分が工程表を引いた現場です。天候も、材料の入りも、職人さんの都合も、すべてが思い通りにはいきません。「段取り八分、仕事二分」という言葉の意味を、頭ではなく体で理解した時期でした。

中堅だからできること

いまは、若手に任せる立場です。かつて自分がそうしてもらったように、少し背伸びの仕事を渡して、隣で見守る。失敗しても、取り返せる範囲で。

ベテランと若手のあいだに立つのは、中堅の役目だと思っています。両方の言葉が分かるからこそ、現場は静かに回っていきます。

これから

名古屋の川と道は、これからも守り続けなければなりません。自分が受け取ったものを、次の世代へ確実に渡していく。それが、いまの目標です。